毎度!
練馬区氷川台(有楽町線)で音楽家のフォーカルジストニアや不妊症の鍼灸施術を専門的に行っているコンチェルト鍼灸院です♪
本日のブログテーマはインフルエンザの治療に関して!
さて、インフルエンザの治療として有名なのはタミフル(オセルタミビル)が有名ですね。
過去のブログでもインフルエンザについて書きましたが、タミフルやシンメトレルなど抗ウイルス薬は「インフルエンザウイルスが細胞から細胞へ感染、伝播していくためにはウイルスの表面に存在するノイラミニダーゼという酵素の作用が必要で、この酵素の作用を阻害することによってインフルエンザウイルスの増殖を阻害する」という作用機序に反して何故か効果的だと認識しております。
・インフルエンザとノロウイルス
しかし、毎回抗インフルエンザ薬をネタにするのもなんですし、今回はインフルエンザの治療にも使う漢方薬「麻黄湯」を取り上げたいと思います。
確かにインフルエンザの症状に対して麻黄湯は有効とは思います。
ただし、漢方薬は同病異治(どうびょういち)という考えの元、西洋医学的には同じ病名でも症状に応じて異なる漢方薬を処方することを忘れてはいけません!
東洋医学的に考えて、麻黄湯は「風寒表実症」つまり、風や寒という邪気が体表で体の防御反応と戦っている段階で処方すれば効果的な薬で、感染初期の悪寒がする段階で処方する漢方薬になります。
感染してから時間が経つと外邪は体の中に入り込み、悪寒よりも発熱のピークを迎えて熱でうなされる段階に入ります。
熱でうなされているこの段階で麻黄湯を処方しても、麻黄湯は体を温めるような生薬が含まれているので、熱を持った体に更に熱を加えることになるので治るどころか悪化する危険性が有ります。
このような段階に入ってしまったら、麻黄湯のように体を温める漢方薬よりも、「白虎加人参湯」のような熱を冷ます漢方薬の方が体に合います。
ちなみに、鍼灸で熱を冷ますツボは下記のブログでも紹介した曲池や内庭が有名です!
・鍼灸のツボ動画(曲池)
・鍼灸のツボ動画(内庭)
と言うわけで、漢方薬の処方を希望される方は、病名に対して薬を処方する病院ではなく、体質や症状をしっかりと確認して薬を処方する病院を受診しましょう(^.^)/~~~
2015
16Nov
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