こんにちは、練馬区平和台のコンチェルトはりきゅう院、院長の松浦聡です。
本日のブログは久しぶりに妊活関連の内容になります。
さて、ネタ元は銀座の両角レディースクリニックさんですが、帝王切開の出産経験がある方と、自然分娩での出産をした方で比較した場合に、帝王切開での出産経験をした方は、体外受精や顕微授精での妊娠成績が悪くなるとの論文でした。
ネタ元はこちら↓
https://secret.ameba.jp/kazutom/amemberentry-12593502877.html
ちなみに、日本では以前と比べて帝王切開の件数が増えています。
自然分娩の痛みが怖いので、無痛分娩や帝王切開を選択する方が増えているのも原因になりますが、日本では高齢出産の件数がどんどん増えていて、高齢出産の場合に体力的な問題から帝王切開を選択するケースも多くなってきました。
今回ご紹介する論文では、帝王切開で出産した後に第二子・第三子と二人目三人目の妊娠を希望する際に、どの様な影響を与えるかを調べています。
詳細としては、2006年~2016年において、オランダの施設で帝王切開をした後の体外受精における成績を後方視的に検討していて、1317名を対象としてそのうち334名は帝王切開で出産経験があり、残りの983名は自然分娩で出産された方でした。
比べた結果は下記の通りですが、ネタ元の両角レディースクリニックさんのブログから引用させていただきます。
~~~以下、引用開始~~~~
結果ですが帝王切開群と経腟分娩群で以下の様になりました。
正児出産率は15.9% (51/320) versus 23.3% (219/941) (OR 0.63 95% CI 0.45–0.87)
継続妊娠率 (20.1 versus 28.1% (OR 0.64 95% CI 0.48–0.87))
臨床的妊娠率(25.7 versus 33.8% (OR 0.68 95% CI 0.52–0.90))
妊娠反応陽性率(36.2 versus 45.5% (OR 0.68 95% CI 0.53–0.88))
いずれの群においても有意に経腟分娩の方が成績が上昇しています。
~~~以上、引用終了~~~~
この結果は、私自身の臨床経験としても実感しているところで、体外受精に限らず帝王切開での出産を経験された方の方が、第二子以降の子供を望む際に時間がかかる傾向にあると感じてました。
当然、一人目の妊活よりも年齢が高くなることや、上の子の世話などで妊活に専念できない方もいらっしゃるので、帝王切開だけが原因ではありません。
日本国内での計画帝王切開は比較的安全性の高い出産方法になりますが、逆子や過去の既往歴など、帝王切開しなくてはならない理由がない方の場合は、慎重に帝王切開を選択する必要があると思われます。
不妊症・不育症でお悩みの方は是非一度コンチェルトはりきゅうにご相談くださいませ♪
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